セルモの代表を務める岩上梨可が、社長としてママとして書くコラム。
人と人の「縁」や、この国の人生儀式など、忘れてはいけない大切なことを綴っていきます。
今年は、2月、3月とスポーツの世界的イベントが続きます。日本人選手の活躍は、本当にワクワクして目が離せませんね!昨年は、米大リーグでも、日本人選手たちの大活躍が大きな話題になりました。彼らのチームへの献身的なプレーや態度、発言などが、チーム全体に多大な影響を及ぼしたようです。
では、世界から注目を浴びる日本人選手たちは、何が違うのか?私なりに考えてみました。それは、主に結果や勝つための「やり方」を重視する西洋的価値観に対して、日本人の一流選手は、「やり方」にプラスして「あり方」を大切にしているのではないかと。
例えば、野球で言うと、ホームランを量産する選手を、勝つためのツールとして起用する「やり方」があります。個人技の集合をチームの総合力として結果に繋げる戦術です。これに対して「あり方」とは、総合力を最大にするために「チームとしてどうあるべきか?」ひいては「スポーツ人として、人として、自分はどうあればいいのか?」という目には見えないマインドの部分です。これは、パフォーマンスや結果を生み出すための土台とも言えるもの。欧米人に比べ、このような自己の「あり方」を意識する姿勢は、日本人に受け継がれてきた精神文化に少なからず起因してるように思います。
イチロー選手も、まさしく、それを体現して見せてくれた人。決して派手ではないけれど、彼の美しいプレーや言動が、多くのファンを魅了し、チームへの波及効果を生み、マインドの底上げにもなったようです。
ビジネスにおいても、「やり方」にプラスして「あり方」が注目されるようになってきました。実際に2010年頃までは、アメリカ発の『〇〇営業メソッド』のようなノウハウがもてはやされました。しかし、その「やり方」は、すぐに目に見える結果は出せても、何年も持続させるには不向き。土台となる部分がしっかりしていなければ、一過性で終わってしまいます。要は、可視化できるものとできないもの、ハードとソフトのバランスが大切なのだと思います。
私は、ライフワークの1つとして大学生にライフデザインを考えてもらう講座をしていますが、その中で必ず2つの質問をします。1つは、「あなたはどこへ向かっていますか?」という問い。まずは、目指すゴールを決めていないと、そこへ辿り着くための「やり方」を探すことはできません。もう一つは、「あなたが社会に求めるものと、あなたが社会に求められるものの違いを分かっていますか?」という問い。多くの若者が求める「自由」や「権利」「報酬」を得るためには、社会に果たすべき「責任」や「義務」「使命」といったものがあることを知ってほしいのです。そして、社会というチームの中での自分の「あり方」を考えてほしいと思っています。
今年も、多くの日本人選手たちが、凛とした姿で、私たちに勇気と誇りを見せてくれることでしょう。私も、彼らが与えてくれる感動をエネルギーに換えながら、社員みんなと、年頭に掲げた2026年のゴールを目指したいと思います。