縁を結ぶ、冠婚葬祭。セルモグループ

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セルモの代表を務める岩上梨可が、社長としてママとして書くコラム。
人と人の「縁」や、この国の人生儀式など、忘れてはいけない大切なことを綴っていきます。

一覧に戻る 紙?電子?どっちで読む?2024.10.11

読書の秋。かつては、本屋さんや図書館が本に出会う場所でしたが、今では読書環境が一変しました。多くの人がインターネットで本を入手する時代。私も、もっぱら電子書籍ばかりで、紙の本を購入することはほとんどなくなりました。気になる本や話題の一冊を、ケイタイでポチっとダウンロードできる手軽さ。しかも、荷物にならないから、移動中やちょっとした隙間時間を有効利用できるのは嬉しい限りです。

ただ、先日プレゼントしていただいた紙の本を読んでいて感じたのですが、やっぱり紙の方が目には優しい。どちらにも、一長一短はあるものですね。

そんな「細切れ時間デジタル読書派」の私が何を読んでいるのか?大きく分けると2つのジャンルです。

一つは、実用書。経営者や経済アナリスト、さまざまな分野の研究者の方が執筆された本。仕事に役立ちそうなものや自分が興味を感じる脳科学や心理学に関するものが中心です。その道に秀でた方のセミナーを受けようとすれば、けっこう高額な料金を払わなければなりません。なのに、書籍はそんな方が専門分野を極めた情報がギュッと凝縮されて書かれています。それが、千円前後くらいの価格で入手できるのですから、本って、とても“ナイス”バリュー”。価値ある買い物ではないかと思います。

もう一つは、エンターテインメントとしての本。私の場合は、主にミステリー小説です。特に大好きな作家さんが、阿部智里さん。『八咫烏(ヤタガラス)シリーズ』などが有名な作家さんですが、この人は間違いなく天才!!だと私は思っています。

彼女のシリーズの各物語は、それぞれの主人公が繰り広げる世界ももちろん第一級のミステリーなのですが、各物語がいくつもの伏線と謎を絡ませながらどんどん繋がっていく。そして、それらの謎が、一つひとつ鍵が開くように解けていって、「あ~、コレかぁ!!」となる。その立体的なストーリー展開は、まさに予想不能!ページをめくる毎に、頭の中はぐるぐると創造力のフル回転状態になり、ワクワクが止まらなくなってしまいます。目下の私の課題は、あまりに彼女の作品が好き過ぎて、他の本を読む時間が削られてしまうこと(笑)。

本は、まさに「知の宝庫」。知らなかった情報や世界を教えてくれるし、楽しませてくれる素晴らしいツールだと思います。また、読み手の想像力を無限大に引き出してくれるのも読書ならでは。最近は、動画サイトの普及で映像という伝達手段も大きく

進展していますが、活字だけで頭の中に様々なビジュアルや世界観を広げてくれる本は、私たちの脳にも多大な影響を及ぼしているはずです。

そんな本の素晴らしさに親子で親しんでいただけたらと、私たちセルモも一冊の絵本を出版しました。タイトルは『どっち?の答え』。人の生き方、価値観の多様さを、冠婚葬祭を題材にちょっと考えていただけるような内容になっています。大人には、固定観念を問い直すきかっけ、子ども達には、想像力を育むツールとして、楽しみながら読んでいただけたら幸いです。セルモの各支社、熊本市にある『帯山テトテ』などで閲覧いただけますので、ぜひ、お気軽にご用命ください。