縁を結ぶ、冠婚葬祭。セルモグループ

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セルモの代表を務める岩上梨可が、社長としてママとして書くコラム。
人と人の「縁」や、この国の人生儀式など、忘れてはいけない大切なことを綴っていきます。

一覧に戻る 「愛の挨拶」をテーマに2024.05.31

突然ですが、皆様はCMと言えばどんなものを思い出されますか?かつては、お茶の間のTVから流れるCMが、流行語や社会現象を生んだ時代もありました。今は、同じ家の中でも各自がTVやインターネットで個々にコンテンツを視聴する時代。CMのあり方も大きく様変わりしていると感じます。

私にとって思い出のCMのひとつは、「爽やかテイスティ~」のキャッチフレーズでお馴染みだった清涼飲料水のCM。80年代、いろんなミュージシャンが、いろんなシーンと共に展開した、私の中の懐かしいCMシリーズ。登場人物たちが手にした赤と白の特徴的なロゴが、カッコイイ音や映像と一緒に刷り込まれ、まだ青春予備軍だった私は、思わず「飲みたい!」という欲求を掻き立てられたものでした。

もう一つは、90年代、私が十代半ば頃に流れた地元熊本の化粧品通販会社のCM。その当時はまだ「商品名」や「イメージ」を訴求する広告が主流だった時代に、商品を生み出す会社の内側から企業姿勢をストレートに発信するものでした。そのメッセージ性の強さと新たなCMのスタイルに「こんな会社もあるんだ⁉」と、多感な年頃なりの衝撃を受けたことを覚えています。

今になって思えば、この2つの企業のCMには、共通することがあります。それは、いくつも展開するCMのコアに、しっかりと芯があるということ。世界的飲料水の方は、他の類似商品とは一線を画す「圧倒的なブランド力」。地元化粧品通販会社の方は、製薬所をルーツとする製品づくりを貫くという「強い企業理念」。その芯は、いわば企業としての核となる価値であり、それをブレないよう分かりやすく消費者へ伝えている点です。

先代の社長である私の父も、ものごとの芯となる「本質」の大切さを、「雪だるまの話」を通してよく口にしていました。「いいか、芯がしっかりと固いと雪だるまはどんどん大きくなる。でも、芯がもろいと雪だるまはすぐに崩れてしまう。俺も、これは爺ちゃんから教わったんだ」と。

今年、弊社は、新しいCMを作るにあたり、一つのテーマ曲を決めました。それは、エドワード・エルガー作曲の「愛の挨拶」というクラッシック音楽。昔から結婚式でよく使われてきた曲なので、きっと皆さんご存知だと思います。その名曲を、婚礼はもちろん、葬儀、会員様募集、社員募集、企業広告など、あらゆるCMで使用することにしたのです。時にはピアノでハッピーに、時にはバイオリンで情感豊かに、時にはジャズバージョンで、明るくアップテンポに・・・。同じ曲なのですが、アレンジ次第で世界観が全く変わってしまうから音楽ってほんとに不思議です。

それぞれのCMの役割は違っても、その芯にある私たちセルモの想いはひとつです。出会い、別れ、お祝い、感謝…さまざまな「愛の挨拶」が交わされる場を、最高の場にしたいという願い。それは、まさに「縁に気付き、縁を築く」という私たちの企業理念そのものなのです。

ひとつの曲が、いろんなシーンを彩る新しい弊社のCM。HPやLINEからもご覧になれますので、もしご興味がございましたら、私たちの想いを託した音楽に、少しだけ耳を傾けていただきお楽しみいただければ幸いです。