縁を結ぶ、冠婚葬祭。セルモグループ

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セルモの代表を務める岩上梨可が、社長としてママとして書くコラム。
人と人の「縁」や、この国の人生儀式など、忘れてはいけない大切なことを綴っていきます。

一覧に戻る 「ギアチェンジ」して新年へ!2022.12.23

出口が見えないコロナ渦が始まって丸三年となる年末。「ウィズコロナ」や「ニューノーマル」などの言葉が世の中に飛び交った今年、皆様はどんな1年を過ごされたのでしょうか。私にとっては、公私ともに、これまでの在り方を大きくシフトする「ギアチェンジ」の年となりました。

まず、公的な立場の経営者としては、社員と共に「挑戦!そして歴史をつくれ!」をスローガンに、コロナ禍から一歩踏み出す選択をしました。「感染症が治まるまでのしばらくの辛抱」と考えていた1年目の2020年。「やがては終息するはず」という根拠のない楽観的な期待を持ちつつも、これまで私たちの事業の根幹だった冠婚葬祭という伝統や生活様式まで変わっていくことに戸惑い、その状況を受け入れる体制を作ってきた2021年。そして、今年は、私たちの「ニューノーマル」を、とにかく挑戦することから始めよう!と動き出したのです。

その代表的なものが11月にオープンした、キッズランド、カフェ、スタジオ、エステサロンを備えた複合施設『帯山テトテ』。そして、社内では、これまで構築してきたシステムのデジタル化から本格的なDX化へと舵を切りました。もちろん、これらのことも以前から立案やさまざまなアイデアを練ってはいたのですが、未来へ向かってチャレンジすると決めたことで、コロナ禍から生まれた私たちの業界における「ニューノーマル」がやっと見えてきたのです。これからは、企業として新しい文化をどう受けて入れていくか、もっともっと深めていきたいと考えています。

また、プライベートでも、今年は大きく生き方を変えた年となりました。それは、見えない社会通念に縛られて、自分らしさを見失うほど我慢する人生を卒業すると決めたこと。しつけが厳しい家庭で常にダメ出しされながら育った私は、どんなに頑張っても、自己肯定感が持てないほど心身共に追い込まれる日々を送っていたようです。傍目から見ると限度を超えるほど我慢を続けていても、まだ頑張ろうとしていた自分。そんな自分を許し、認め、開放してあげると決めたことで、本当によく眠れるようになりました。心と体は一体なのだということを改めて実感し、自分らしさ、自分のアイデンティティを再発見することができたのです。

私に限らず、特に女性は、「妻」や「嫁」というまだまだ日本では根強く残る社会通念的な役割に縛られ、自分自身の生き方とのズレに苦しんでいる人が多いのではないでしょうか。でも、自分が幸せでなければ、本当に家族や他人を思いやる心の余裕は生まれません。また、母であれば、心身の健康が損なわれると、子どもの精神状態にも影響を及ぼしてしまいます。まずは、自分が幸せでいることを許してあげる。それが、一番大事なことではないでしょうか。そして、それは、決して他人が決めるものではなく、それぞれの事情や置かれた状況とバランスをとりながら、自分自身が選択していくものだと思うのです。

「風の時代」とも言われる今。誰もが、自分らしく、心羽ばたかせながら生きられる時代が、私たち一人ひとりの中にも訪れ始めているのかも知れません。やがて来る新年が、そんな軽やかな幸せをたくさん運んでくれることを願ってやみません。

新しい施設『帯山テトテ』も、「女性が笑顔になれる場所」をコンセプトに誕生しました。皆様に少しでも元気をチャージしていただける場でありたいと考えております。お近くに越しの際は、ぜひ、お気軽にお立ち寄りください。

 

本年もセルモをお引き立ていただきありがとうございました。

新しい年が、皆様にとって素晴らしい一年になりますようお祈りいたします。