縁を結ぶ、冠婚葬祭。セルモグループ

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セルモの代表を務める岩上梨可が、社長としてママとして書くコラム。
人と人の「縁」や、この国の人生儀式など、忘れてはいけない大切なことを綴っていきます。

一覧に戻る 七・五・三2018.11.06

セルモは今年おかげ様で50周年を迎える事ができました。これも一重に会員の皆様の支えあっての事と感謝申し上げます。この節目にもっと皆さまと「つながり」の場を持ちたいと想い、本コラムを始めることとしました。企業の代表としてだけではなく、二児を育てるママとしての視点も入れながら、日頃感じていることを、できるだけ飾らない言葉でお伝えしていきたいと思いますので、おつきあい頂ければ幸いです。

 

さて、第一回目は季節柄もあり、「七五三」について。今月11月15日は七五三の日ですね。わが家では、娘も息子も無事に七五三を終えましたが、当時、ママ友達と話をしていて、ハッとさせられたことがあります。それは、「七五三、どこでする?」という言葉。。。てっきり私は「神社」をどこにするのか?迷われているのだと思っていたのですが、主旨は「スタジオ」をどこでする?という質問でした。もちろん、子どもの幼な姿を可愛く残しておきたいという親心には大共感なのですが。写真撮影や会食が目的(メイン)になってしまい七五三とは何の関係もない衣装(タキシードとかドレス)を着させて、街の写真スタジオで済ませてしまう人もいるのだとか。七五三、本来の意味や目的が忘れ去られている、もしくはそもそも知らない人が増えているのでは・・・と寂しく感じたのです。

七五三の起源は、室町から平安時代あたりだとされています。当時は乳幼児たちの死亡率が、今とは比べものにならないほど高く、ここまで生きられたことに感謝し、これからも健康で成長してくれるよう願っていた儀式が、はじまりだとか。現在でも、長寿を願って千歳飴をもらいますよね。

三歳が「髪起き」として髪を伸ばしはじめる儀式。五歳になると男の子は「袴着」の儀式で、はじめて袴に袖を通します。七歳を迎えると女の子は「帯解き」の儀式を迎え、大人と同じ帯で着物を着るのです。(なので七五三の衣装は和装なのですね)それぞれの儀式が、成長のしるしであり、ここまで生きてこられたこと、またその成長を支えて下さった親や周囲の方々への「感謝」なのだと思います。「元気でいてくれることが、何よりの幸せ。」今から遥か、1200年以上昔から、親が子どもの成長を願う気持ちは、何ひとつ変わっていないのでしょうね。

時代が豊かになってモノが溢れてくると、つい物事の本質や、大切な心を見失ってしまいがちです。先人たちから脈々と受け継がれ、私たち日本人に根付いた伝統儀式、人生儀礼をしっかりと守っていくことも、私たちセルモの大切な役割だと感じております。

ちょっと固くなってしまいましたが、今月七五三を迎えられます皆様、本当におめでとうございます。私どもセルモでも、このハレの日を皆様でお祝い頂けますように、衣装の貸し出し、着付け、そしてもちろん、プロのカメラマンによる記念撮影、会食、宴会も承っております。

ご家族皆様でぜひ、お子様の一生に一度の人生儀礼を正しく意味深いものとしてお過ごし頂き、ご家族のすてきな想い出となりますことを心からお祈り申し上げます。

岩上梨可