縁を結ぶ、冠婚葬祭。セルモグループ

コラム 縁日和

コラム

COLUMN

セルモの代表を務める岩上梨可が、社長としてママとして書くコラム。
人と人の「縁」や、この国の人生儀式など、忘れてはいけない大切なことを綴っていきます。

一覧に戻る 写真が伝えてくれること2022.06.01

6月1日は写真の日。携帯電話でいつでも気軽に写真や動画が撮れるようになった昨今。もともと私は、撮ることにも撮られることにも興味がなく、写真はほとんど仕事のメモ代わり。記録用にしか使っていません。でも、そんな私でも、最近はインスタグラムで赤ちゃんの動画を観るのが癒しのひとつに。「うちの子もこんなだったなぁ~、もっと撮っておけばよかったなぁ~」と、ちょっぴり残念に思うことがあります。

とは言え、子どもが小学校を卒業する頃までは、それなりに子どもたちとの家族写真もたくさん撮っていました。私が出産した当時は、まだ、携帯電話も今ほど進化しておらず、他のデバイスとの同期機能も、簡単に編集できるアプリもなかった時代。撮った写真は、もっぱら手作業で編集していました。

テーマごとに、デザインを凝らしてスクラップブックに。例えば、ピアノの発表会なら楽譜をバックに、テーマパークならキャラクターを躍らせて、旅行ならガイドブックからも写真を切り抜いて…という具合。写真をいろんな形に切り抜くハサミやカラフルなテープも何種類も用意し、時には子どもたちと遊びながら作ったものです。こんなふうに写真を残してきたのは、クリエイティブな手作業が好きという私の趣味もありますが、できれば、子どもたちが成長した時、懐かしく見てくれたり、嫁ぐ時に持って行ってくれたりしたらと思ったからです。

もうひとつ、別のスタイルで残しているのが、子どもたちの節目、節目の写真。誕生、お宮参り、七五三、入園、卒園、入学、卒業…。赤ちゃんの時から今まで、ちゃんと撮ってもらった写真を、フレームに入れてズラリと廊下に展示。子どもの成長が一度に観られるフォトギャラリーにしています。

私には、子どもたちの写真を残す時大事にしていることがあります。それは、上の子も下の子も、同じ量を残すということ。これは、多くのご家庭で「あるある」だと思うのですが、1番上の子に比べると下の子は写真が少なめ。私自身が2番目なので、それが不満だったのです。親になってみると、どの子も大事に思う気持ちは同じなのに…。だからこそ、親がその子のためだけに時間もエネルギーも注いで残す写真は、「あなたのことが大切」というメッセージを伝えてくれる絶好のツールになると考えたのです。

私にとって、写真は、「量」よりも「質」。例えば、祖父が満州に居た頃に私の親を抱いている古い写真が残っていますが、そんな写真は、私たち家族にとって宝物。二度と戻れない時を写した写真は、お金では決して買えないモノの一つです。子どもたち一人ひとりが、そんな家族の歴史と絆の一員であることを、写真から感じ取ってくれればいいなと思います。

セルモでは、今秋熊本市帯山に完成する施設「テトテ」の中に、ライフフォトスタジオをご準備しています。日常とは違う空間と演出の中で、思いっきり「写真撮影」を楽しんでいただくためのスペース。お子様とのハッピーな体験の場として、ずっと記憶に残るご家族の思い出づくりの場として、皆様にご利用いただければと願っております。