縁を結ぶ、冠婚葬祭。セルモグループ

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セルモの代表を務める岩上梨可が、社長としてママとして書くコラム。
人と人の「縁」や、この国の人生儀式など、忘れてはいけない大切なことを綴っていきます。

一覧に戻る 「はじめの一歩」の始め方2022.02.04

2022年、皆様どのようなスタートを切られたでしょうか?新しい年、あるいは、もうすぐ訪れる新年度にあたって、新たなチャレンジをされる方も多いのではないでしょうか。子どもたちや社員など「はじめの一歩」を踏み出す人を支援するとき、私がいつも伝えていることがあります。それは、「失敗を恐れないで!」ということ。失敗は決して悪いことではありません。いけないのは失敗から学ばないこと。もっと悪いのは、失敗を恐れて何もできないこと。「やりたいこと」には、どんどんチャレンジしてみる。そこから成長が生まれてくると思うのです。

ただし、「はじめの一歩」の前に、しっかり自分の意志を固めておくことが大切。子どもの場合は、「ちょっと興味を感じるから」「○○君がやるから」そんなこともあるでしょう。それは、きっかけとしてはOK。でも、それなら「イヤなことがあったらどうする?」「○○君がやめたらやめるの?」と、あらかじめ自分で答えを出させておく。何のためにやるのか、どこまでやるのか、自らに問い、本気で始めさせることが、何かあったとき踏ん張れる力になると思うのです。

社員の場合は、当然ですが「自分がやりたいから」だけでは済みません。それが、お客様のためになるのか、会社のためになるのか、そして、やりたい本人のためにもなるのか。三位一体が揃っているなら、しっかりと支援します。

私自身も何かを始めるとき、基本的にはいつも「やりたい!」と思うことを選択してきました。海外留学、ピアノや声楽、その他さまざまなことも、自分が情熱と意志を持って始めたことは、やり遂げられたし、長く続けられています。

ただ一つだけ、自分の意思ではなく始まったことがあります。それが、「社長」という仕事です。当時社長だった父から半ば強引に手渡された未知への挑戦。しかも、当時私は2人目を出産したばかり。一代で会社を大きくしたカリスマ的な父の跡を継ぐ重圧と、「もし潰してしまったら?」という恐怖。「神様は、なぜこんな試練を私に…?」と、本当に苦しみました。しかし、「やらされた」と思ったまま始めたら、ずっと不満を持ち続け、誰かを恨んだりするかも知れない。それは、絶対にしたくないと思いました。であれば、「私だからできること」「私にしかできないこと」を見つけてみようと…。そして、そこから「今の私にできること」を逆算。私が考えた社長の仕事は「お客様が喜んで来てくださる環境を創ること」。そのために私ができることは?まだ、何の実績もない当時の私にできることは、毎朝社員に笑顔で挨拶をすること。「はじめの一歩」は、そこから始めました。

あれから10年。お蔭様で今社内は、私が思い描いた姿に近づいています。それは、「自ら気づき行動できる集合体」です。自ら問題点に気づき、解決策を考え、そして、行動する。最近は、会議で私が発言せずに済む場面も増えてきました。「お客様にもっと喜んでいただくためには?」私たちセルモは、今年も、社員みんなで問い続けながら、一歩、一歩前進してまいります。

 

本年も、変わらぬご愛顧を賜りますようどうぞよろしくお願い申し上げます。